正答1
解説
正解は1です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
失語症の単語レベルの評価では、語の属性(親密度、頻度、心像性、語長、文字数など)によって成績が変わるため、検査語の条件をそろえる必要があります。
【選択肢別解説】
1:○ 記述が誤りです。
語彙性とは、実在する語か実在しない非語かという属性です。
呼称の対象は絵で示せる実在語に限られるため、語彙性は条件になりません。
呼称では親密度、頻度、心像性、語長などを考慮します。
2:× 記述は正しいです。
単語の復唱では、語が長くなるほど誤りが増えるため、語長を考慮する必要があります。
3:× 記述は正しいです。
単語の書字では、なじみの深い語ほど書きやすいため、親密度を考慮する必要があります。
4:× 記述は正しいです。
単語の音読では、文字数が多いほど負荷が大きくなるため、文字数を考慮する必要があります。
5:× 記述は正しいです。
単語の聴覚的理解では、よく使われる高頻度語ほど理解しやすいため、頻度を考慮する必要があります。
【ポイント】
語彙性効果(実在語のほうが非語より成績がよい)は、音読や復唱で検討する変数です。
非語の音読や復唱の成績から、語彙を経由しない処理経路の障害を推定します。
【用語】
語彙性:ある音の並びが、実在する語であるか実在しない非語であるかという属性を指す。
非語:音の並びは言葉らしくても、実在しない語のことを指す。
親密度:ある語がどれほどなじみ深く感じられるかという度合いを指す。
心像性:語から具体的な心の中のイメージがどれほど浮かびやすいかという度合いを指す。
語長:語の長さのことで、語を構成する音の数などで表される。