正答3
解説
正解は3です。
この問題は優先順位が低いものを選ぶので、○ が答え(初期指導で優先順位が低いもの)です。
高齢の中途失聴者は、すでに音声言語と文字を十分に身につけています。
初期指導では、残っている聴覚や文字を活用して、早く日常のコミュニケーションを回復させることを優先します。
【選択肢別解説】
1:× 家族指導は優先順位が高いです。
家族に話し方や筆談の工夫を伝えることで、毎日のコミュニケーションがすぐに改善します。
2:× 補聴器装用は優先順位が高いです。
残存聴力がある場合は、補聴器で聞こえを補うことが基本になります。
3:○ 指文字の指導は優先順位が低いです。
新しい記号体系の習得は高齢者には負担が大きく、相手も指文字を知らなければ使えないため、初期指導では優先されません。
4:× 筆談ボードの活用は優先順位が高いです。
習得済みの文字を使うため、すぐに確実なやりとりができます。
5:× コミュニケーション方略の指導は優先順位が高いです。
聞き返し方や話し手への依頼の仕方などを身につけることで、聞こえにくさがあっても会話を続けやすくなります。
【ポイント】
中途失聴者には、すでに持っている言語能力を生かす方法(文字、読話、補聴機器)を優先します。
手話や指文字は、本人の希望や環境に応じて検討します。
【用語】
中途失聴者:音声言語を身につけた後に、病気や加齢などで聴力を失った人を指す。
指文字:手の形で五十音などの文字を表す方法で、手話の一部として用いられる。
コミュニケーション方略:聞こえにくさがあっても会話を続けられるよう、聞き返し方や話し方を工夫する手立てを指す。
読話:話し手の口の動きや表情から、話の内容を読み取ることを指す。
残存聴力:聴覚の障害があっても、なお残されている聴力のことである。