正答3
解説
正解は3です。
この問題は誤っている組合せを選ぶので、○ が答え(誤った組合せ)です。
肝炎ウイルスは型によって感染経路と慢性化のしやすさが異なり、ここが出題の要点です。
【選択肢別解説】
1:× 膵炎-大量飲酒は正しい組合せです。
アルコールは胆石と並ぶ急性膵炎の主な原因であり、慢性膵炎の原因としても最も多いものです。
2:× 胆嚢炎-胆石は正しい組合せです。
急性胆嚢炎の多くは、胆石が胆嚢の出口(胆嚢管)に詰まることで起こります。
3:○ 慢性肝炎-E型肝炎ウイルス感染は誤った組合せです。
E型肝炎は汚染された水や、加熱不十分な豚・イノシシ・シカの肉などから経口感染し、通常は急性肝炎で治まって慢性化しません。
慢性肝炎の主な原因はB型とC型の肝炎ウイルスです。
4:× 急性ウイルス性肝炎-A型肝炎ウイルス感染は正しい組合せです。
A型肝炎は生ガキなどからの経口感染で急性肝炎を起こし、慢性化しません。
5:× 肝細胞癌-C型肝炎ウイルス感染は正しい組合せです。
C型肝炎は慢性化しやすく、肝硬変を経て肝細胞癌に進展することが多いです。
【ポイント】
経口感染するA型とE型は急性肝炎で終わり、血液・体液で感染するB型とC型は慢性化して肝硬変・肝細胞癌の原因になります。
なお、E型肝炎は臓器移植後などの免疫抑制状態では慢性化することがあります。
【用語】
急性ウイルス性肝炎:肝炎ウイルスの感染により短期間に肝臓に炎症が起こる病気で、A型・B型・E型などがある。
慢性肝炎:肝臓の炎症が6か月以上続く状態で、B型やC型肝炎ウイルスの持続感染が主な原因である。
E型肝炎ウイルス:主に汚染された食べ物などから経口感染し、急性肝炎を起こすウイルスである。
肝細胞癌:肝臓の細胞から発生する悪性腫瘍で、慢性肝炎や肝硬変を背景に生じることが多い。