正解を3つ選んでください。
正答1・2・3
解説
正解は1と2と3です。
口腔乾燥は唾液分泌の低下によって起こり、薬剤の副作用は高齢者の口腔乾燥の大きな原因です。
抗コリン作用をもつ薬や、体内の水分を減らす薬が代表的です。
【選択肢別解説】
1:○ 抗うつ薬は口腔乾燥を生じます。
とくに三環系抗うつ薬は抗コリン作用が強く、唾液の分泌を抑えます。
2:○ 利尿薬は口腔乾燥を生じます。
尿として水分を体外へ出すため、体内の水分量が減って唾液も減少します。
3:○ 鎮咳薬は口腔乾燥を生じます。
コデインなどの中枢性鎮咳薬や、抗ヒスタミン作用をもつ配合薬で口渇が生じます。
4:× 抗血栓薬は、口腔乾燥の代表的な原因薬ではありません。
歯科領域では、抜歯時などの出血しやすさが主な注意点です。
5:× 骨粗鬆症治療薬は、口腔乾燥の代表的な原因薬ではありません。
ビスホスホネート製剤などでは、歯科領域で顎骨壊死が重要な副作用です。
【ポイント】
口腔乾燥を起こす薬は、抗うつ薬・抗精神病薬・抗ヒスタミン薬・抗パーキンソン病薬・利尿薬・降圧薬・鎮咳薬などです。
共通するのは「抗コリン作用」と「脱水傾向」と覚えましょう。
【用語】
口腔乾燥:唾液の分泌が減って口の中が乾く状態で、話しにくさや飲み込みにくさの原因になる。
抗コリン作用:副交感神経の働きを抑える作用で、唾液の分泌も減らして口の渇きをもたらす。
抗血栓薬:血液を固まりにくくして血栓ができるのを防ぐ薬で、出血しやすくなる副作用がある。
利尿薬:尿の量を増やして体内の余分な水分を減らす薬で、脱水傾向を招くことがある。