正答1
解説
正解は1です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
心理学的な測定における誤差の種類を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 偶然誤差の大きさがほぼ一定というのは誤りです。
偶然誤差は原因を特定できない誤差で、測定のたびに大きさも向きもばらつきます。
大きさや向きが一定なのは、恒常誤差(系統誤差)です。
2:× 幾何学的錯視が恒常誤差の例であるのは正しいです。
ミュラー・リヤー錯視では、誰が何度測っても同じ方向に長さを見誤るため、一定方向の誤差になります。
3:× 時間誤差が刺激の呈示順序による影響であるのは正しいです。
2つの刺激を順に比べるとき、先か後かによって判断が偏ります。
4:× 空間誤差が刺激の呈示位置による影響であるのは正しいです。
左右など、刺激が置かれた位置によって判断が偏ります。
5:× 系列誤差の説明は正しいです。
極限法で刺激を強い方から弱めていく下降系列と、弱い方から強めていく上昇系列とで、求められる閾値が異なります。
【ポイント】
誤差は、一定の方向にずれる恒常誤差(系統誤差)と、ばらつく偶然誤差に大別されます。
時間誤差・空間誤差・系列誤差・錯視は、いずれも恒常誤差の一種です。
【用語】
偶然誤差:測定のたびに一定の方向を持たずにばらつく誤差を指す。
恒常誤差:測定値が一定の方向にずれる誤差で、系統誤差とも呼ばれる。
時間誤差:刺激を呈示する順序や時間の前後関係によって生じる判断のずれである。
空間誤差:刺激を呈示する位置の違いによって生じる判断のずれである。
系列誤差:刺激を上昇系列と下降系列で呈示したとき、測定値が系統的に異なる現象である。
幾何学的錯視:線の長さや角度などが、実際とは違って見える視覚の錯覚である。