正答3
解説
正解は3です。
前庭(内耳の平衡器官)からの情報は、眼球と全身の筋肉の両方に伝わります。
眼球へ伝わる反射を前庭眼反射、体幹や四肢の筋肉へ伝わる反射を前庭脊髄反射といいます。
【選択肢別解説】
1:× 頭位眼振検査は、頭の位置を変えて眼振が出るかを観察する検査です。
眼球の動きをみるので、前庭眼反射の検査です。
2:× 温度眼振検査(カロリックテスト)は、外耳道に冷水や温水を入れて外側半規管を刺激します。
誘発される眼振を観察するので、前庭眼反射の検査です。
3:○ 重心動揺検査は、立っているときの身体の揺れを重心動揺計で記録する検査です。
姿勢を保つためには前庭脊髄反射が働くので、その検査として位置づけられます。
開眼と閉眼で比べて、視覚による代償の程度もみます。
4:× 瘻孔症状検査は、外耳道に圧を加えて、眼振やめまいが起こるかをみる検査です。
外リンパ瘻などを調べるもので、眼振で判定します。
5:× 視標追跡検査は、ゆっくり動く視標を目で追わせ、滑らかな追従眼球運動をみる検査です。
主に小脳や脳幹など中枢の障害を調べます。
【ポイント】
前庭脊髄反射の検査には、重心動揺検査のほか、ロンベルグ検査、マン検査、足踏み検査があります。
【用語】
前庭脊髄反射:前庭からの情報により姿勢や平衡を保つ筋活動を引き起こす反射である。
重心動揺検査:立位時の足圧中心の揺れを記録し、平衡機能を評価する検査である。
頭位眼振検査:頭の位置を変えたときに出る眼振を観察し、めまいの原因を調べる検査である。
温度眼振検査:外耳道に冷水や温水を注いで眼振を起こし、前庭機能を左右別に調べる検査である。
瘻孔症状検査:外耳道に圧を加えて眼振やめまいが起こるかをみる検査で、外リンパ瘻などの診断に用いる。
視標追跡検査:ゆっくり動く視標を目で追わせて滑らかな眼球運動をみる検査で、主に中枢の障害を調べる。