正答5
解説
正解は5です。
前言語期は、生まれてから初語が出るまで(おおむね1歳ごろまで)の時期です。
この時期に育つ感覚運動的な認知と、言葉の獲得後に現れる象徴機能を区別する問題です。
この問題は前言語期の認知発達でないものを選ぶので、○ が答え(該当しないもの)です。
【選択肢別解説】
1:× 事物の機能的操作は前言語期に現れます。
1歳前後になると、コップで飲むまねをするなど、物を本来の使い方で扱えるようになります。
2:× ものの永続性の理解は前言語期に発達します。
生後8か月ごろから、隠された物を探すようになります。
3:× 因果関係の理解は前言語期に発達します。
ひもを引くとおもちゃが近づくといった手段と目的の関係がわかるようになります。
4:× リーチングは前言語期に現れます。
生後4〜5か月ごろから、見た物に手を伸ばしてつかもうとします。
5:○ 見立て遊びは前言語期の認知発達ではありません。
積み木を電車に見立てるなど、ある物で別の物を表す象徴機能の現れで、1歳半ごろから盛んになります。
【ポイント】
見立て遊びやふり遊びは象徴機能の指標で、語彙の増加と並行して発達します。
ピアジェの感覚運動期の終わりに表象が成立すると整理しましょう。
【用語】
前言語期:生まれてから初めての言葉が出るまでの時期で、感覚運動的な認知が発達する。
ものの永続性:目に見えなくなっても、その物が存在し続けていることがわかる認知である。
リーチング:見たものに向かって手を伸ばし、つかもうとする行動である。
見立て遊び:積み木を車に見立てるなど、ある物を別の物に置き換えて遊ぶ象徴的な遊びである。
機能的操作:コップで飲むなど、物を本来の用途に合わせて扱う操作のことである。
象徴機能:ある物や事柄を、それとは別の物や言葉、イメージで代わりに表す働きである。