正答5
解説
正解は5です。
「時計はどれですか」と聞かれ、「時計」という語をそのまま言い返しながら意味を尋ねている反応を分析する問題です。
【選択肢別解説】
1:× 語想起障害は、言いたい語が思い出せない障害です。
この反応は理解の問題であり、語を思い出せないことが原因ではありません。
2:× 語音認知障害があると「とけい」という音自体を正しく聞き取れません。
「時計」と正確に言い返せているので、語音は認知できています。
3:× 統語理解障害は、助詞や語順から文の構造を理解できない障害です。
この質問は単純な文で、つまずいているのは単語の意味です。
4:× 音韻の配列障害は、発話で音の順序が入れ替わるなどの障害です。
「時計」と正しく言えているので当てはまりません。
5:○ 語音は聞き取れて「時計」と言えるのに、その語が何を指すかわからない状態です。
単語の意味理解障害と考えられ、語義失語や超皮質性感覚失語などでみられます。
【ポイント】
語義失語では「〇〇って何ですか」という反応が典型的です。
音は聞き取れているが意味に結びつかないという、語音認知と意味理解の分離を示す反応です。
【用語】
語想起障害:言いたい語が思い出せず、言葉が出てこない状態である。
語音認知障害:聞こえているのに、言葉の音を聞き分けて認識できなくなる障害である。
統語理解障害:助詞や語順などから、文の構造を理解することが難しい障害である。
音韻の配列障害:語の中の音の順序を誤ってしまい、発話で音が入れ替わる障害である。
単語の意味理解障害:単語を聞いても、それが何を指すかがわからなくなる障害である。
語義失語:語の音は聞き取れて復唱もできるのに、その語の意味がわからなくなるタイプの失語である。