正答2
解説
正解は2です。
重度の脳性麻痺児では、筋緊張の異常や不随意運動のため、正確な構音を目標にすることは困難です。
姿勢や呼吸を整え、楽に声を出せるようにすることが優先されます。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(適切でない対応)です。
【選択肢別解説】
1:× 適切です。
ため息のようにゆっくり口から息を吐く経験は、鼻呼吸と口呼吸を分けて使う練習になります。
2:○ 適切ではありません。
重度の脳性麻痺児に正確な構音を目標とした反復訓練を行うと、過度な努力で筋緊張が高まります。
子どもの発話意図をくみ取り、意図的な発声を促して強化することが優先されます。
3:× 適切です。
体幹と頭部を安定させた正しい姿勢は、ゆったりとした呼吸と発声の土台になります。
4:× 適切です。
体に合った椅子で姿勢を安定させると、筋緊張が下がり、リラックスした発声を引き出しやすくなります。
5:× 適切です。
食べる場面は口唇・舌・下顎を自然に動かす機会です。
食物を使うと口腔器官の動きを引き出しやすくなります。
【ポイント】
脳性麻痺児の発声発語の支援は、姿勢の調整、呼吸と発声、摂食機能の向上から始めます。
必要に応じてAAC(拡大・代替コミュニケーション)も併用します。
【用語】
脳性麻痺:胎児期から新生児期の脳の損傷により、運動や姿勢の異常が生涯にわたって続く状態である。
AAC:拡大・代替コミュニケーションのことで、話し言葉を補ったり代わりになったりする手段で意思を伝える方法である。
構音訓練:言葉を正しい音で発音できるようにするための訓練である。
口腔器官:発声や発音、食べ物の処理に関わる唇や舌、顎などの器官の総称である。