正解を3つ選んでください。
正答1・4・5
解説
正解は1と4と5です。
音声障害をきたす喉頭疾患と、その主な原因(誘因)の組み合わせが問われています。
【選択肢別解説】
1:○ ポリープ様声帯は、喫煙が最大の誘因です。
声帯の粘膜下(ラインケ腔)に浮腫が生じ、低く太い声になります。
2:× 声帯結節の主な誘因は加齢ではなく音声酷使です。
歌手や教師、よく大声を出す子どもに多くみられます。
3:× 声帯萎縮の主な誘因は音声酷使ではなく加齢です。
声帯の筋や粘膜がやせて、声門閉鎖が不十分になります。
4:○ 左反回神経は大動脈弓を回って上行するため、胸部大動脈瘤に圧迫されて声帯麻痺を起こすことがあります。
5:○ 急性声門下喉頭炎(クループ)は、パラインフルエンザウイルスなどのウイルス感染で起こります。
犬吠様咳嗽と吸気性喘鳴が特徴です。
【ポイント】
左反回神経は右より長く大動脈弓を回るので、胸部の病変で麻痺しやすくなります。
甲状腺手術や食道癌、肺癌も原因になります。
【用語】
ポリープ様声帯:声帯の粘膜下に浮腫がたまってむくみ、低くて太い声になる病気である。
声帯結節:声の出しすぎで声帯の縁に生じる、左右対称の小さな隆起である。
声帯萎縮:声帯の筋や粘膜がやせて薄くなり、声門の閉鎖が不十分になる状態である。
声帯麻痺:声帯を動かす神経の障害により、声帯の動きが悪くなる状態である。
急性声門下喉頭炎:声門の下の粘膜が腫れて気道が狭くなる病気で、小児に多くクループとも呼ばれる。
反回神経:迷走神経の枝で、左側は大動脈弓を回って上行し、声帯を動かす内喉頭筋を支配する。