正答1
解説
正解は1です。
鼻咽腔閉鎖機能不全があると、発話時に呼気が鼻へ漏れて口腔内圧を保てなくなります。
それを補おうとして、特徴的な代償的な動きがみられます。
【選択肢別解説】
1:○ 鼻渋面は、鼻への呼気の漏れを抑えようとして、発話時に鼻翼や眉間をしかめる動きです。
鼻咽腔閉鎖機能不全に伴う代償的な動作です。
2:× 眼瞼下垂は、動眼神経麻痺や重症筋無力症などでみられる症状です。
鼻咽腔閉鎖機能とは関係がありません。
3:× 口角の偏位は、顔面神経麻痺などでみられる症状です。
4:× 下顎の偏位は、顎関節症や下顎の非対称などでみられる所見です。
5:× 鼻中隔の弯曲は鼻腔の形態異常で、鼻閉の原因になります。
鼻咽腔閉鎖機能不全とは別の問題です。
【ポイント】
鼻咽腔閉鎖機能不全の代償として、鼻渋面のほか声門破裂音や咽頭摩擦音などの異常構音が生じます。
【用語】
鼻咽腔閉鎖機能不全:軟口蓋と咽頭壁が十分に閉じず、発話時に息が鼻へ漏れる状態である。
鼻渋面:息が鼻へ漏れるのを抑えようとして、鼻の周りにしわを寄せてしかめる動きである。
眼瞼下垂:まぶたが十分に上がらず、目が開きにくくなる状態である。
鼻中隔:鼻腔を左右に分けている壁で、軟骨と骨でできている。