正答3
解説
正解は3です。
神経筋接合部では、運動神経の終末から伝達物質が放出され、骨格筋の受容体に結合して筋が収縮します。
このとき働く伝達物質はアセチルコリンです。
【選択肢別解説】
1:× ドパミンは中枢神経の伝達物質です。
黒質線条体系で運動調節にかかわり、不足するとパーキンソン病になります。
2:× セロトニンは中枢神経の伝達物質です。
気分や睡眠の調節にかかわり、神経筋接合部では働きません。
3:○ アセチルコリンが神経筋接合部の伝達物質です。
筋側のニコチン性アセチルコリン受容体に結合して、筋の収縮を起こします。
4:× オキシトシンは下垂体後葉から出るホルモンです。
子宮収縮や射乳を起こすもので、神経筋伝達には関与しません。
5:× ノルアドレナリンは交感神経の節後線維の伝達物質です。
骨格筋の神経筋接合部では働きません。
【ポイント】
重症筋無力症は、ニコチン性アセチルコリン受容体に対する自己抗体で神経筋伝達が障害される疾患です。
易疲労性や眼瞼下垂、構音障害や嚥下障害がみられます。
【用語】
神経筋接合部:運動神経の終末と骨格筋がつながるシナプスで、神経から筋へ興奮が伝わる部位である。
アセチルコリン:運動神経や副交感神経の終末から放出される神経伝達物質である。
ドパミン:大脳基底核の運動調節などに関わり、不足するとパーキンソン病を生じる神経伝達物質である。
オキシトシン:下垂体後葉から分泌され、子宮の収縮や乳汁の射出を促すホルモンである。