正答1
解説
正解は1です。
語の過大汎用(過大般化)は、子どもがある語を本来の意味の範囲より広く使う現象です。
初期の語彙獲得期に、形や色などの特徴が似たものに同じ語を当てはめることで起こります。
【選択肢別解説】
1:○ みかんを見て「りんご」と言うのは過大汎用です。
丸い果物という共通点から、「りんご」を本来の範囲を超えて別の果物に使っています。
2:× ヘリコプターを「ヘッポコタ」と言うのは、語の意味ではなく音の誤りです。
音の省略や置き換えによる、構音や音韻の未熟さを示しています。
3:× チワワもシェパードも「ワンワン」と呼ぶのは、過大汎用ではありません。
どちらも犬であり、「ワンワン」の本来の範囲に入る正しい使い方です。
4:× うさぎの置物を「うさちゃん」と呼ぶのは、過大汎用ではありません。
うさぎの形をしたものを呼ぶ自然な使い方で、意味の範囲を大きく越えてはいません。
5:× 「ないます」は、語の意味ではなく文法規則の過剰な一般化です。
「ます」を動詞につける規則を、形容詞の「ない」にまで当てはめた誤りです。
【ポイント】
語の意味の範囲を広げすぎるのが過大汎用、狭く使いすぎるのが過小汎用です。
自分の犬だけを「ワンワン」と呼ぶのが過小汎用の例です。
【用語】
過大汎用:子どもが語を本来の意味の範囲より広く、似た別の対象にも使う現象である。
過小汎用:子どもが語を本来の意味の範囲より狭く、特定の対象だけに使う現象である。
構音:声道の形を変え、舌や唇などを動かして語音をつくることを指す。
音韻:語の意味を区別するはたらきをもつ、言語の音の単位や体系を指す。