正答3
解説
正解は3です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
人工内耳は、蝸牛に埋め込んだ電極で聴神経を直接電気刺激する医療機器です。
適応基準や保険適用の範囲が定められています。
【選択肢別解説】
1:× 補聴器と併用できるのは、正しい記述です。
片耳に人工内耳、反対の耳に補聴器を使うバイモーダル装用が行われます。
2:× 小児では原則として1歳以上が適応になり、正しい記述です。
日本耳科学会の小児人工内耳適応基準に示されています。
3:○ 日本では、成人の一側性難聴は人工内耳の保険適用になっていません。
保険適用となるのは、両側の高度から重度の感音難聴で、補聴器の効果が不十分な場合です。
4:× 電極の不具合をテレメトリー機能で確認できるのは、正しい記述です。
体外から電極のインピーダンスなどを測定し、電極の状態を調べます。
5:× 電極を交換せずに、サウンドプロセッサだけを新しい機種に交換できるのは、正しい記述です。
体外装置の更新で、体内の電極はそのまま使えます。
【ポイント】
人工内耳は、体内に埋め込むインプラント(電極)と、耳にかける体外装置(サウンドプロセッサ)からなります。
小児では早期の装用が言語発達に重要です。
【用語】
人工内耳:蝸牛に埋め込んだ電極で、聴神経を電気刺激して音を感じさせる医療機器である。
テレメトリー機能:体外から体内の埋め込み機器の状態を、無線で測定する機能を指す。
サウンドプロセッサ:耳にかけて音を拾い、電気信号に変換して体内の装置へ送る体外装置である。
一側性難聴:片耳だけに生じる難聴を指し、もう一方の耳の聴力は正常か、または保たれている状態である。
電極:蝸牛に挿入され、聴神経に電気刺激を与える人工内耳の部品である。
バイモーダル装用:片耳に人工内耳、反対の耳に補聴器を装用して聞く方法である。