正答1
解説
正解は1です。
この問題はせん妄のリスク因子で「ない」ものを選ぶので、○ が答えです。
せん妄は、身体疾患や薬物などを原因として急に起こる意識障害で、注意障害や症状の日内変動を伴います。
【選択肢別解説】
1:○ 若年者はせん妄のリスク因子ではありません。
リスク因子は高齢であり、若いことは発症しにくい側に働きます。
2:× 認知症はせん妄のリスク因子です。
脳の予備能が低下しているため、軽い身体負荷でもせん妄を起こしやすくなります。
3:× アルコール多飲はせん妄のリスク因子です。
断酒後の離脱せん妄(振戦せん妄)が代表的です。
4:× 全身麻酔の手術はせん妄のリスク因子です。
手術侵襲や麻酔薬の影響で術後せん妄が起こりやすくなります。
5:× 薬物依存はせん妄のリスク因子です。
薬物の中毒時や離脱時にせん妄が生じます。
【ポイント】
せん妄の準備因子には高齢・認知症・脳血管障害の既往があります。
直接因子には手術・感染・脱水・薬物があり、環境変化や不眠が誘発因子になります。
【用語】
せん妄:身体疾患や薬物などで急に起こる意識障害で、注意が散漫になり症状が日内で変動する。
日内変動:症状の程度が一日のうちで夕方や夜間に悪化するなど、時間帯で変わることである。
振戦せん妄:長期の多量飲酒者が飲酒を中断した後に起こる、手のふるえや幻視を伴う離脱せん妄である。
準備因子:高齢や認知症など、もともとせん妄を起こしやすくしている素因を指す。