正解を3つ選んでください。
正答2・3・4
解説
正解は2と3と4です。
褥瘡・電撃傷・化学熱傷の病態と治療を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 難治性の褥瘡は植皮だけでは治癒しにくいです。
深い褥瘡では血流の豊富な皮弁で欠損を埋める皮弁形成術が選ばれ、除圧も欠かせません。
2:○ 電撃傷では電気の流入部と流出部に強い損傷が生じます。
電流が皮膚を出入りする部位で熱が発生し、深い熱傷になります。
3:○ 電撃傷では心室細動や心停止が生じます。
電流が心臓を通過すると致死的な不整脈が起こります。
4:○ 誤飲による化学熱傷では嚥下障害が生じます。
酸やアルカリで咽頭や食道の粘膜が傷つき、狭窄が残ることもあります。
5:× 化学熱傷の初期治療は中和剤の塗布ではなく、大量の流水での洗浄です。
中和反応で熱が発生して損傷が深くなるおそれがあるためです。
【ポイント】
電撃傷は皮膚表面の損傷が小さくても、深部の筋や神経が広く障害されていることがあります。
化学熱傷では、まず原因物質を十分な水で洗い流すことが原則です。
【用語】
褥瘡:長く圧迫された部位の血流が悪くなり、皮膚や皮下組織が壊死する、いわゆる床ずれである。
電撃傷:電流が体を流れることで生じる損傷で、皮膚の熱傷や不整脈を起こすことがある。
化学熱傷:酸やアルカリなどの化学物質が皮膚や粘膜に触れて起こる組織の損傷である。
皮弁形成術:血流を保ったまま周囲の皮膚や組織を移動させ、欠損部をおおう手術である。