正答1
解説
正解は1です。
フローボリューム曲線は、縦軸に呼気・吸気の速度、横軸に吐き出した量をとって、努力呼吸の流れ方を図にしたものです。
図では、どの曲線にも細線で正常の形が重ねて描かれています。
正常は、呼気の初めに鋭いピークがあり、そこから直線的に下がる三角形です。
【選択肢別解説】
1:○ Aは閉塞性障害の曲線です。
ピークが低く、ピークの後に下降脚が急に落ちて下に凸の形でへこんでいます。
気道が狭いため、息を吐き続けるほど流速が落ちることを示しています。
2:× Bは閉塞性障害の典型的な形ではありません。
呼気も吸気も頭打ちで平らな台形になっており、気管などの上気道が固定して狭くなった場合の形です。
3:× Cは閉塞性障害の形ではありません。
曲線の形は保たれていますが幅が狭く、吐ける量が少ない拘束性障害の形です。
4:× Dは閉塞性障害の形ではありません。
ピークは低く丸みを帯びていますが、下降脚のへこみはなく、量もおおむね保たれています。
5:× Eは閉塞性障害の典型的な形ではありません。
呼気も吸気も流速と量がともに著しく小さく、高度な換気障害を示す形です。
【ポイント】
閉塞性障害の決め手は、ピーク後の下降脚が下に凸にへこむことです。
1秒率(1秒量÷努力肺活量)が70%未満であれば閉塞性障害と判定します。
【用語】
フローボリューム曲線:努力して息を吐き吸う際の気流の速さと肺気量の関係をグラフにしたものである。
閉塞性障害:気道が狭くなり、息を速く吐き出しにくくなる呼吸機能の障害である。
拘束性障害:肺が十分に広がらず、吸い込める空気の量(肺活量)が減る呼吸機能の障害である。
1秒率:努力して吐き出した空気の全量のうち、最初の1秒間に吐き出せた量の割合である。