6歳の就学前男児。
質問-応答関係検査で日常的質問となぞなぞは6歳レベル、説明が3歳レベル。
平仮名の清音は書字可能。
発達段階に即した指導として適切でないのはどれか。
2つ選んでください
正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5です。
この問題は発達段階に即した指導として「適切でない」ものを選ぶので、○ が答えです。
症例は6歳の就学前の男児で、質問-応答関係検査では日常的な質問となぞなぞが年齢相応の6歳レベルです。
一方、説明は3歳レベルと遅れており、平仮名の清音は書けます。
指導は、遅れている説明の力を伸ばすことを優先します。
【選択肢別解説】
1:○ ターンテイキングの指導は適切ではありません。
日常的な質問に年齢相応に答えられており、会話の順番交代はすでに身についていると考えられます。
2:× 語彙の拡大は適切です。
説明するには、物の特徴や用途を表す語彙が必要です。
3:× 3語連鎖以上の表出は適切です。
語をつないで文で表現する力は、説明の土台になります。
4:× 上位・下位概念の関係理解は適切です。
「りんごは果物」のような概念の関係がわかると、物を説明しやすくなります。
5:○ カタカナのなぞり書きは適切ではありません。
文字の習得に遅れはなく、課題である説明の力の向上に直接つながらないからです。
【ポイント】
質問-応答関係検査では、下位検査ごとの到達レベルを比べ、遅れている領域を指導目標にします。
説明の課題は、物の特徴を整理して順序立てて話す力をみるもので、語彙や概念、構文の力が関わります。
【用語】
質問ー応答関係検査:日常的な質問やなぞなぞ、説明などへの応答から、言語面の発達を調べる検査である。
ターンテイキング:会話で話し手と聞き手が、順番に交代しながら進めるやりとりのことである。
上位・下位概念:「果物」と「りんご」のように、語の意味の包含関係を表す概念である。
3語連鎖:語を3つつなげて表現する発話で、文を組み立てる力の目安になる。