正答5
解説
正解は5です。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、呼気時に末梢の気道がつぶれて息を吐き出しにくくなります。
呼吸リハビリテーションでは、この呼気の障害を補う呼吸法を指導します。
【選択肢別解説】
1:× 少呼吸は訓練で用いる呼吸法ではありません。
呼吸の回数と深さがともに減った異常な呼吸状態を指します。
2:× 胸式呼吸は有効な方法ではありません。
COPDでは呼吸補助筋に頼った浅い胸式呼吸になりやすく、腹式(横隔膜)呼吸を練習します。
3:× 下顎呼吸は訓練に用いる呼吸ではありません。
下顎を動かしてあえぐような呼吸で、死の直前などの重篤な状態でみられます。
4:× 陥没呼吸は訓練に用いる呼吸ではありません。
吸気時に肋間や胸骨上窩がへこむ異常な呼吸で、気道狭窄などで生じます。
5:○ 口すぼめ呼吸は有効な呼吸法です。
口をすぼめてゆっくり吐くことで気道内圧が保たれ、末梢気道の虚脱が防がれます。
その結果、呼気が出しやすくなり、呼吸数が減って換気効率が上がります。
【ポイント】
COPDの呼吸法は口すぼめ呼吸と腹式呼吸の2つが基本です。
下顎呼吸や陥没呼吸は観察すべき異常な呼吸として区別しましょう。
【用語】
口すぼめ呼吸:口をすぼめてゆっくり息を吐く呼吸法で、気道内圧を保ち末梢気道のつぶれを防ぐ。
慢性閉塞性肺疾患:主に喫煙で起こり、息を吐き出しにくくなる進行性の肺の病気で、COPDともいう。
下顎呼吸:下顎を動かしてあえぐように行う呼吸で、死の直前などの重篤な状態でみられる。
陥没呼吸:息を吸うときに肋間や胸骨の上のくぼみがへこむ異常な呼吸である。
少呼吸:呼吸の回数と深さがともに減少している異常な呼吸の状態を指す。