正答3・4
解説
本問は採点除外(公式で3と4のどちらも正解とされた問題)です。
厚生労働省の正答では「3又は4」とされ、3と4のどちらも正解として扱われました。
3と4はどちらも誤った記述を含むため、誤っているものが1つに定まらなかったと考えられます。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
音の種類ごとのスペクトルの形と、周波数が1オクターブ上がるごとの振幅の傾きが問われています。
【選択肢別解説】
1:× 正しい記述です。
純音は1本、周期音は基本周波数の整数倍の位置に線が並ぶ線スペクトルを示します。
2:× 正しい記述です。
雑音のような周期をもたない音は、成分が切れ目なく分布する連続スペクトルを示します。
3:○ 誤った記述です。
パルス音や白色雑音のスペクトルは傾斜をもたず、平坦(0dB/oct)です。
4:○ 誤った記述です。
のこぎり波は-6dB/octで正しいですが、ピンク雑音は-3dB/octです。
ピンク雑音はオクターブごとのエネルギーが等しくなるように高域を弱めた雑音です。
5:× 正しい記述です。
三角波は奇数次倍音の振幅が次数の2乗に反比例するため、-12dB/octになります。
声帯音源のスペクトルもおおむね-12dB/octで傾斜しています。
【ポイント】
0dB/octはパルス・白色雑音、-3dB/octはピンク雑音、-6dB/octはのこぎり波、-12dB/octは三角波・声帯音源と整理しましょう。
【用語】
線スペクトル:特定の周波数だけに成分が並ぶスペクトルで、純音や周期音でみられる。
連続スペクトル:成分が切れ目なく連続して分布するスペクトルで、雑音でみられる。
ピンク雑音:オクターブごとのエネルギーが等しくなるよう、高域を弱めた雑音である。
白色雑音:すべての周波数の成分を同じ強さで含み、傾斜のない平坦なスペクトルをもつ雑音である。
のこぎり波:すべての倍音を含む波形で、スペクトルの傾斜は1オクターブにつき−6dBである。
純音:単一の周波数だけからなる音で、波形はなめらかな正弦波になる。