正答5
解説
正解は5です。
口蓋形成術後も鼻咽腔閉鎖機能不全が残る7歳児で、軟口蓋が短い事例です。
軟口蓋が短く、挙上しても咽頭後壁に届かないため、すき間を埋める装置が必要です。
【選択肢別解説】
1:× 口蓋挙上床は、軟口蓋を持ち上げて咽頭後壁に近づける装置です。
軟口蓋の長さが十分で動きが悪い場合に用いるため、軟口蓋が短い例には適しません。
2:× 軟口蓋栓塞子は、腫瘍の切除などでできた軟口蓋の欠損部をふさぐ装置です。
口蓋形成術後の短い軟口蓋に対する装置ではありません。
3:× 舌接触補助床(PAP)は、口蓋の厚みを補って舌が口蓋に接触しやすくする装置です。
舌の運動障害による構音や嚥下の障害に用いるもので、鼻咽腔閉鎖不全の改善には用いません。
4:× 軟口蓋挙上装置(PLP)は、軟口蓋を挙上させる装置です。
軟口蓋の長さは十分で、麻痺などで動きが悪い場合に用います。
5:○ バルブ型スピーチエイドが適切です。
先端のバルブ(栓)が鼻咽腔のすき間を物理的に埋め、短い軟口蓋を補います。
【ポイント】
軟口蓋が短いときはスピーチエイド(バルブ型)、軟口蓋の長さは十分で動きが悪いときはPLPと使い分けます。
【用語】
バルブ型スピーチエイド:先端のバルブが鼻咽腔のすき間をふさぎ、短い軟口蓋を補う補綴装置である。
軟口蓋挙上装置:麻痺などで動きが悪い軟口蓋を持ち上げる補綴装置で、PLPともいう。
舌接触補助床:口蓋の形を補って舌が口蓋に接触しやすくする装置で、PAPともいう。
口蓋形成術:口蓋裂を閉じて、口の中と鼻の通り道を分ける手術である。
軟口蓋栓塞子:腫瘍切除などでできた軟口蓋の欠損部をふさぐ装置である。