正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5です。
正常な嚥下では、食塊は気道の入り口である喉頭を避け、その両脇や前方の通り道を通って食道へ入ります。
喉頭蓋谷と梨状陥凹は、喉頭を迂回する経路にあたる部位です。
【選択肢別解説】
1:× 喉頭前庭は喉頭口から声帯の上(前庭ヒダ)までの気道の一部です。
食物がここに入ると喉頭侵入であり、正常嚥下では通過しません。
2:× 声門は左右の声帯の間の空気の通り道です。
食物が声門を越えると誤嚥になるため、正常では通過しません。
3:× 上咽頭(鼻咽腔)は鼻腔の後方にある部位です。
嚥下時は軟口蓋が挙上して鼻咽腔を閉鎖するため、食物は入りません。
4:○ 梨状陥凹は喉頭の左右両脇にあるくぼみです。
食塊は喉頭蓋で喉頭口がふさがれる間に、左右の梨状陥凹を通って食道入口部へ流れます。
5:○ 喉頭蓋谷は舌根と喉頭蓋の間にあるくぼみです。
食塊は舌根に押されて喉頭蓋谷を通過し、そこから梨状陥凹へと分かれて流れます。
【ポイント】
喉頭蓋谷と梨状陥凹は、嚥下造影検査で咽頭残留をみる代表的な部位でもあります。
残留が多いと、嚥下後の誤嚥の原因になります。
【用語】
梨状陥凹:咽頭の下部で喉頭の左右両脇にあるくぼみで、嚥下時に食塊が通る経路である。
喉頭蓋谷:舌根と喉頭蓋の間にある左右のくぼみで、食塊が一時たまりやすい部位である。
喉頭前庭:喉頭口から声帯の上の前庭ヒダまでの、気道の入り口にあたる部分である。
声門:左右の声帯とその間のすき間をあわせた部位で、気道の最も狭い部分である。