正答2
解説
正解は2です。
この問題は誤っている組合せを選ぶので、○ が答え(誤った組合せ)です。
機能障害ごとに、それに対応するリハビリテーション治療を選べるかが問われています。
【選択肢別解説】
1:× 痙縮に対するボツリヌス毒素療法は正しい組合せです。
ボツリヌス毒素は神経筋接合部でアセチルコリンの放出を抑え、過剰な筋緊張を一時的に和らげます。
2:○ 片麻痺と義肢療法の組合せは誤りです。
義肢は切断で失われた手足を補うものです。
片麻痺に用いるのは、麻痺した手足を支える装具(短下肢装具など)です。
3:× 関節拘縮に対する関節可動域訓練は正しい組合せです。
関節を動かして周囲の軟部組織を伸ばし、動く範囲の維持・拡大を図ります。
4:× 神経障害性疼痛に対する経皮的電気刺激(TENS:transcutaneous electrical nerve stimulation)は正しい組合せです。
皮膚の上から電気刺激を与え、痛みの伝わりを抑える物理療法です。
5:× 閉塞性換気障害(慢性閉塞性肺疾患など)に対する筋持久力訓練は正しい組合せです。
呼吸リハビリテーションでは、運動耐容能を高めるために持久力訓練が中心になります。
【ポイント】
「義肢は失った部分を補う」「装具は残っている部分を支える」と区別して覚えます。
【用語】
痙縮:速く動かすと抵抗が強まる筋緊張の亢進で、上位運動ニューロンの障害でみられる。
義肢療法:切断などで失われた手足を人工の義肢で補い、その使い方を訓練する治療である。
関節拘縮:関節を包む組織や筋が硬くなり、関節の動く範囲が制限された状態である。
神経障害性疼痛:神経そのものの損傷や機能異常によって生じる、焼けるような痛みなどの慢性の痛みである。
閉塞性換気障害:気道が狭くなり、息を吐き出しにくくなる呼吸機能の障害である。