正答3
解説
正解は3です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
口腔癌の切除後は、欠損した組織を皮弁で補う再建手術を行い、形態と機能の回復を図ります。
【選択肢別解説】
1:× 皮弁は、欠損部の近くから採取する局所皮弁と、離れた部位から採取する遠隔皮弁に分けられます。
記述は正しいです。
2:× 再建手術は、切除で失われた形態と、咀嚼・嚥下・構音などの機能を回復するために行います。
記述は正しいです。
3:○ 有茎皮弁は、栄養血管を含む茎をつけたまま組織を移動させる皮弁です。
茎の長さの範囲内でしか動かせないため、移動距離には制限があります。
そのため「制限なく用いることができる」は誤りです。
4:× 遊離皮弁は、血管をいったん切り離して移植する皮弁です。
移植先の血管とつなぐ微小血管吻合術が必要であり、記述は正しいです。
5:× 皮弁は含まれる組織によって、皮弁(皮膚と皮下組織)、筋膜皮弁、筋皮弁などに分けられます。
記述は正しいです。
【ポイント】
「有茎皮弁は茎の届く範囲に限られる」「遊離皮弁は遠くへ移せるが血管吻合が必要」と対比して覚えます。
【用語】
皮弁:血管のつながった状態で皮膚や皮下組織を採取し、欠損部に移して再建する組織片である。
有茎皮弁:栄養血管を含む茎でもとの部位とつながったまま移動させる皮弁である。
遊離皮弁:血管を切り離して採取し、欠損部の血管とつないで移植する皮弁である。
微小血管吻合術:顕微鏡を用いて細い血管どうしを縫い合わせてつなぐ手術手技である。
筋皮弁:皮膚と皮下組織に加えて筋肉も一緒にして移植する皮弁である。