正答3
解説
正解は3です。
アタッチメント(愛着)理論と、養育環境が子どもの発達に与える影響を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× ボウルビィの愛着発達の第一段階(生後3か月ごろまで)が、人一般に対する定位と発信の段階です。
第二段階は、一人または数人の特定の人物に向けて定位と発信を示す段階です。
2:× 養育者との不安定なアタッチメントは、不利な養育環境での発達上のリスク要因です。
保護因子となるのは安定したアタッチメントです。
3:○ ホスピタリズム(施設病)は、乳幼児期の施設養育で生じる情緒や発達の遅れです。
家庭的な養育環境へ移る年齢が低いほど回復が良いことが、施設児の追跡研究で示されています。
4:× 3歳児神話は、3歳までは母親が家庭で子育てに専念すべきだという考え方です。
集団保育への参加を勧める考え方ではなく、むしろその逆です。
5:× Dタイプ(無秩序・無方向型)の子どもの養育者には、虐待や子どもをおびえさせる言動、未解決の喪失体験などがみられます。
一貫して拒否的な養育者の特徴は、Aタイプ(回避型)に対応します。
【ポイント】
ストレンジ・シチュエーション法の分類は、A回避型、B安定型、C両価型(抵抗型)、D無秩序・無方向型です。
【用語】
アタッチメント:特定の養育者に対して形成される、情緒的な結びつきのことである。
ホスピタリズム:乳児院などの施設で育った子に、発達の遅れや情緒の問題がみられる状態である。
3歳児神話:子どもが3歳ごろまでは母親が育児に専念すべきだとする、根拠が確かでない考え方である。
保護因子:不利な状況でも悪い結果になるのを防ぎ、適応を支える個人や環境の要因である。
Dタイプ:アタッチメントの分類の一つで、接近と回避が混ざるなど行動に一貫性のない無秩序・無方向型である。