正答5
解説
正解は5です。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(嚥下障害を疑う所見とはいえないもの)です。
嚥下障害では、誤嚥のサインや、食事量の減少による栄養状態の悪化が現れます。
【選択肢別解説】
1:× 食事中や食後の咳の増加は、食物が喉頭や気管に入っているサインです。
嚥下障害を疑う重要な所見です。
2:× 湿性嗄声は、喉頭に唾液や食物がたまってゴロゴロした声になるものです。
咽頭残留や喉頭侵入を疑わせる所見です。
3:× 食べにくさから摂取量が減ると、体重が減少します。
嚥下障害を疑う所見です。
4:× 飲み込みに時間がかかったり、むせを避けて少しずつ食べたりすると、食事時間が延長します。
嚥下障害を疑う所見です。
5:○ 嚥下障害では、むせやすい液体を避けるようになり、液体の摂取量はむしろ減ります。
脱水の危険が高まることが問題になるため、摂取量の増加は嚥下障害を疑う所見ではありません。
【ポイント】
嚥下障害を疑うサインには、むせ・咳、湿性嗄声、食事時間の延長、食べ方や食事内容の変化、体重減少、発熱の繰り返しがあります。
【用語】
湿性嗄声:喉頭に唾液や食物がたまり、ゴロゴロと湿った感じに聞こえる声である。
喉頭侵入:食物や唾液が喉頭の入り口から声帯の上までに入るが、気管には入らない状態である。
咽頭残留:嚥下したあとにも、食物や唾液が咽頭に残っている状態である。