9歳の女児。
通常の学級に在籍し人工内耳を装用している。
保護者から担任教諭あてに学校生活中の聞き取りが困難との訴えがあった。
環境調整として適切なのはどれか。
3つ選んでください
正解を3つ選んでください。
正答1・4・5
解説
正解は1と4と5です。
通常の学級で人工内耳を装用する児の聞き取りを改善するには、話し手との距離、騒音、反響といった教室の音環境を整えることが大切です。
【選択肢別解説】
1:○ 教師の声が届きやすく、口元が見える前方の席にするなど、座席の位置を配慮します。
窓際や廊下側など騒音源から離すことも有効で、適切な環境調整です。
2:× 全員が大声で話すと教室全体の騒音が大きくなり、かえって聞き取りにくくなります。
声がひずむこともあり、適切ではありません。
3:× ノートテイクは授業中に話の内容を文字にする支援ですが、保護者が授業に入って行うものではありません。
学校の支援体制として整えるべきものであり、保護者に担わせるのは適切ではありません。
4:○ 無線補聴援助システムは、教師が付けたマイクの声を直接人工内耳へ届ける機器です。
距離や騒音の影響を減らせるため、適切な環境調整です。
5:○ 机や椅子の脚にテニスボールを付けると、床とこすれる音を減らせます。
教室の騒音を下げる工夫として適切です。
【ポイント】
聞き取りを妨げる三大要因は「距離・騒音・残響」です。
座席配慮、補聴援助システム、騒音・残響対策で対応します。
【用語】
無線補聴援助システム:話し手の声を送信機のマイクで拾い、無線で装用者の補聴器や人工内耳へ直接届ける機器である。
環境調整:子どもが力を発揮しやすいように、周囲の物理的・人的な環境を整えることである。
ノートテイク:講義や会話の内容を、聞こえにくい人のために文字にして伝える情報保障の方法である。