第103回 保健師国家試験 午後問110
Aさん(66歳、女性)。
夫(70歳)が早期の直腸癌と診断され、手術を受けた直後に死亡した。
1か月後、Aさんは、医療安全支援センターの相談窓口が設置されている保健所に、電話で相談し「主治医から簡単な手術だと説明を受けて手術に同意したが、夫は手術後に亡くなった。納得できないので調査して欲しい」と訴えた。
Aさんの希望で、保健所が病院に対して文書でAさんの夫の治療経過を照会したところ「Aさんの夫はまれに発生する術後合併症によって死亡した。術後合併症のことは、患者とAさんとに事前に説明していた。医療事故とは考えていない」と回答があった。
保健所の対応で適切なのはどれか。
正答1
解説
正解は1(Aさんと病院とで話し合いの場が持てるように支援する)。
医療事故疑い事案で家族(Aさん)から保健所に相談があった場合、保健所の対応として最も適切なのは、当事者間(患者家族と病院)で対話と情報共有の場を持てるよう調整・支援することで、医療安全と患者の権利擁護の両立を図る。
2の診療録開示請求は本人・遺族が病院に直接行う手続きで保健所の業務ではない、3の因果関係解明は医療事故調査・支援センター(医療法に基づく医療事故調査制度)の役割、4の事故調査委員会設置指導は院内事故調査の判断は当該病院が行う。
保健所は中立的立場で情報提供・相談支援を行い、必要に応じて医療安全支援センター・医療事故調査制度につなぐ。まとめて解く
第103回を通しで解く(110問)→
この回の他の問題
第103回 保健師国家試験 の全110問を見る →