第106回 保健師国家試験 午前問51
大規模災害が発生し、市内に避難所が開設された。
被災後3日、A避難所には300人が避難しており、市保健師1人が配置されている。
Bさん(85歳、男性)は、脳梗塞の既往があり、右片麻痺で杖歩行である。
要介護1の認定を受けている。
Bさんの妻が「夫はトイレが心配で、ほとんど眠れていないようです。そのせいか時々私のことが分からなくなります」と保健師に話した。
被災後7日、A 避難所の避難者は 200 人となった。
日中は自宅の片付けに出かける者もいるが、身体活動が少なく横になっている高齢者も多い。
A 避難所担当の保健師は、避難者名簿、避難所生活のスケジュール表を作成し、健康支援を行うこととした。
この時の保健師の対応で優先されるのはどれか。
正答4
解説
正解は4。
「深部静脈血栓症(DVT)の予防体操の実施」が正しい。
災害避難所では身体活動低下・脱水・狭隘環境により深部静脈血栓症と肺塞栓症(エコノミークラス症候群)の発症リスクが高く、特に2004年新潟県中越地震以降、車中泊・避難所生活者でのDVT発症が問題化し、避難所での予防体操・水分摂取・弾性ストッキング・歩行促進が標準対策となった。
横になりがちな高齢者が多い状況では予防体操の優先度が最も高い。
1の炊き出しメニューは栄養面で必要だがDVT予防の緊急性に劣る。
2の全員睡眠状況確認は心身ケアに重要だが優先度は次段階。
3の整形外科医による健康教育は内容不明で優先度低。
避難所アセスメントは生命に関わる急性リスク(DVT・感染症・熱中症・低体温)から優先順位をつける。まとめて解く
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