第106回 保健師国家試験 午後問93
11月4日、特別養護老人ホームの看護師から「施設の入所者Aさん(87歳、女性、要介護4)に2日前から微熱があり、食欲がないため受診したところ、医師から結核の疑いがあると言われた」と保健所に相談があった。
保健師が状況を確認したところ、現在はAさんを個室に移動し、介護にあたる職員はマスクを着用している。
Aさんに呼吸器症状はない。
特別養護老人ホームでは毎年1回健康診断を実施しており、半年前に実施した健康診断の結果では、Aさんに特に異常はなかったという。
感染症対策担当の保健師は A さんの接触者健康診断の対象者を選定するため、 特別養護老人ホームの職員および入所者の接触状況を確認することとした。
A さんは1年前の 11 月1日から入所している。
他者への感染の可能性がある期間の始期の設定で正しいのはどれか。
正答3
解説
正解は3。
「結核専門病院初診日の3か月前」が正しい。
結核接触者健診の対象者選定では、患者の感染性期間(infectious period)を『発症前3か月(喀痰塗抹陽性で空洞病変ありの場合)』〜診断・隔離開始時点までとするのが日本結核病学会・厚労省結核感染症課ガイドラインの標準。
空洞ありの活動性肺結核は3か月前から感染性があると見なし、その期間中の接触者(密接接触者・濃厚接触者)を健診対象とする。
1の入所日(数年前)は遡りすぎ。
2の半年前健診日は感染性期間より古い。
4の微熱出現日は症状起点だが咳・微熱以前から排菌していた可能性があり3か月前が安全側。
5の診断日起点では既に感染拡大した期間を見落とす。
接触者健診(QFT・T-SPOT・胸部X線)の対象選定基準は試験頻出。まとめて解く
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