第107回 保健師国家試験 午前問51
Aさん(52歳、女性)。
1人暮らし。
5年前に仕事を解雇されて以降、自宅に引きこもっている。
母親は2年前に他界し、その頃より「外出するとストーカーに追われる」「赤外線で狙われて怖い」と他県に住む姉に訴えるようになった。
姉が受診を勧めたが「私は病気じゃない」と言う。
Aさんは、3日前に隣人宅に来た郵便配達員を見て「お前がストーカーだな」と隣人宅に怒鳴り込み、警察に通報された。
その後、A さんは統合失調症と診断され入院した。
徐々に症状も落ち着き、2 か月後には退院が決まったが「外出するとストーカーに追われないか心配です」と話した。
退院に向け、病院の相談員から保健師に相談があった。
保健師は退院後の生活について、A さんを含めたケア会議を開催することとした。
A さんにケア会議の出席者として提案する者で適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4。
「訪問看護ステーションの看護師」が正しい。
事例問題では、年齢、症状、生活背景、検査値、妊娠週数や発達段階を手がかりに、現在のリスクと本人の意思を踏まえて優先順位を決める。
1の「隣人」は、事例の状態、時期、リスク、本人の訴えと優先順位が合わない。
支援として必要な場面はあっても、この設問で最初に選ぶ対応ではない。
2の「警察官」は、事例の状態、時期、リスク、本人の訴えと優先順位が合わない。
支援として必要な場面はあっても、この設問で最初に選ぶ対応ではない。
3の「公共職業安定所の相談員」は、事例の状態、時期、リスク、本人の訴えと優先順位が合わない。
支援として必要な場面はあっても、この設問で最初に選ぶ対応ではない。
4は正解選択肢で、対象者の安全、症状の緊急性、生活背景、支援関係の形成を踏まえる必要がある。
設問の時点で最も危険を減らす、本人の意思決定を支える、又は継続支援につながる選択肢である。
5の「地域生活定着支援センターの職員」は、事例の状態、時期、リスク、本人の訴えと優先順位が合わない。
支援として必要な場面はあっても、この設問で最初に選ぶ対応ではない。
事例問題では、選択肢がすべて支援らしく見えることがある。
設問の時点で最も危険を減らすもの、本人の意思決定を支えるもの、継続支援につながるものを優先する。まとめて解く
第107回を通しで解く(110問)→
この回の他の問題
第107回 保健師国家試験 の全110問を見る →