第100回 助産師国家試験 午前問10
経腟分娩後に発生した腟壁血腫が増大し、膀胱側腔まで拡大した。
動脈塞栓術によって止血を行う場合、塞栓の対象となるのはどれか。
正答5
解説
正解は5。
腟壁血腫は子宮動脈下行枝や腟動脈などの内腸骨動脈の前枝が破綻して生じるため、動脈塞栓術(IVR)の塞栓対象は内腸骨動脈(前枝)となる。
両側内腸骨動脈塞栓により骨盤内臓器への血流を選択的に遮断でき、子宮温存も可能となるため産科危機的出血ガイドラインでも推奨されている。
1の腎動脈塞栓は腎臓を血流支配し産科出血とは関係ない。
2の卵巣動脈は腹部大動脈から直接分岐し卵巣を養うが、腟壁の主たる支配ではない。
3の下腹壁動脈は外腸骨動脈の枝で前腹壁を養うため対象外。
4の総腸骨動脈を塞栓すると下肢虚血をきたすため不可。
産科出血では子宮動脈塞栓術(UAE)あるいは内腸骨動脈塞栓が標準である。まとめて解く
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