第100回 助産師国家試験 午後問59
A さん(30 歳、2回経産婦)。
28 歳のとき、子宮鏡下手術によって子宮粘膜下筋腫を切除した。
妊娠 40 週6日で予定日超過のため入院し、翌日6時から子宮収縮薬の点滴静脈内注射による分娩誘発を開始し、9時に陣痛が発来した。
14 時の内診では子宮口全開大、Station +2、破水していた。
その直後、A さんは突然激しい腹痛を訴え、呼吸が速くなった。
胎児心拍数陣痛図では変動一過性徐脈が出現し、 その後高度徐脈となった。
直ちに助産師が内診を行うと児頭を触知できなかった。
異常な出血はみられなかった。
このときの A さんの状態で最も考えられるのはどれか。
正答1
解説
正解は1。
子宮鏡下手術(子宮筋腫核出術)の既往+子宮収縮薬による分娩誘発・破水後の突然の激しい腹痛+頻呼吸+胎児徐脈+児頭が内診で触知できない(児が腹腔内に脱出)+異常出血なし(子宮内出血で見えない場合あり)の所見は子宮破裂の典型像である。
子宮手術既往+子宮収縮薬はリスク因子で、産科ガイドラインでも警戒対象。
緊急開腹で児娩出と止血を行う。
2の腟壁裂傷は分娩後の出血源で、児頭が触れなくなる所見と合わない。
3の羊水塞栓症は呼吸困難・ショック・DICが主体で、児が触れなくなる所見はない。
4の常位胎盤早期剝離は腹痛・板状硬・性器出血を伴うが児が腹腔内に脱出することはない。
子宮破裂の早期診断が母児救命の鍵。まとめて解く
第100回を通しで解く(110問)→
この回の他の問題
第100回 助産師国家試験 の全110問を見る →