第100回 助産師国家試験 午後問81
40 歳の1回経産婦。
切迫早産の治療のため妊娠 34 週0日から入院して安静加療し、妊娠 37 週0日に骨盤位のため帝王切開術で分娩した。
分娩時出血量は羊水を含めて 1,000 mL であった。
術後1日の昼食後に軽い呼吸困難と多呼吸とを訴え、 ペーパーバッグを口と鼻に当てたところ、すぐに消失した。
術後2日の朝にベッド から降りて立ったとき、突然、胸痛と息苦しさとを訴え意識を失った。
既往歴および家族歴に特記すべきことはない。
最も疑われるのはどれか。
正答2
解説
正解は2。
帝王切開術後・骨盤位・40歳・切迫早産入院による長期臥床のリスク因子に加え、術後5日目の起立直後に突然の胸痛・呼吸困難・意識消失という典型的な肺塞栓症(PE)の発症パターンである。
深部静脈血栓症(DVT)からの血栓遊離が原因で、妊産婦の主要死因の一つ。
1の貧血は意識消失の原因にはなりうるが、突然の胸痛と結び付きにくい。
3の心筋梗塞は既往歴・家族歴がなく40歳で稀。
4の過換気症候群はペーパーバッグ法で症状消失するが、本例は再度発症しており単純な過換気では説明困難。
5の起立性低血圧は意識消失の原因にはなるが、胸痛は伴わない。
産科ガイドラインの静脈血栓塞栓症予防(弾性ストッキング・IPC・早期離床・抗凝固療法)が重要。まとめて解く
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