第101回 助産師国家試験 午前問42
Aさん(28歳、初妊婦、会社員)。
自然妊娠し、妊娠7週で診療所を受診し、多胎妊娠と診断された。
妊娠11週1日、大学病院の産婦人科を紹介され受診した。
A さんは初診後、大学病院で妊婦健康診査を受けており、妊娠経過は順調であった。
胎盤の位置異常はなかった。
妊娠 33 週2日、トイレで子宮収縮の自覚とともに少量の出血と液体の流出感があり、来院した。
卵膜は保たれているが、破水検査は陽性であった。
診察時には両児の羊水量に差はなく、どちらの児の卵膜が破綻したか不明であった。
子宮口1cm 開大、子宮頸管長は 26 mm であった。
先進児は頭位で推定体重 2,000 g、後続児は骨盤位で推定体重 1,500 g であった。
抗菌薬の点滴静脈内注射が開始された。
このときの胎児心拍数陣痛図(別冊No. 2)を別に示す。
A さんに行われると予想される治療はどれか。
正答3
解説
正解は3。
妊娠33週で前期破水(PROM)後の双胎、子宮口2cm開大・頸管短縮で抗菌薬投与中の症例では、児の肺成熟と神経保護のための妊娠期間延長を目的にリトドリン塩酸塩などのβ刺激薬による子宮収縮抑制が標準治療となる。
設問の選択肢では「子宮収縮抑制薬の点滴静脈内注射」が該当。
1の人工羊水注入は施行例があるが標準ではない。
2の胎児外回転術は破水後・骨盤位ではほぼ禁忌(臍帯脱出リスク)。
4の胎盤吻合血管レーザー凝固はTTTS治療で本例の主病態(PROM)ではない。
早産期PROMでは抗菌薬・ステロイド・tocolysisの三本柱で34週まで延長を図る。まとめて解く
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