第103回 助産師国家試験 午前問1
28 歳の初産婦。
妊娠初期から膀胱炎を繰り返していた。
妊娠 28 週に、排尿時の痛みと 37.5 ℃の発熱を訴えてかかりつけの産婦人科を受診した。
腎盂腎炎と膀胱炎との鑑別で確認する所見はどれか。
正答4
解説
正解は4。
腎盂腎炎は膀胱炎が上行性に進展して腎実質・腎盂に細菌感染を起こした状態で、鑑別では「腰背部の叩打痛(CVA tenderness)」が決め手となる。
日本産科婦人科学会の産科ガイドラインでも、妊娠中の発熱・側腹部痛・叩打痛があれば腎盂腎炎を疑い入院加療とされる。
1の頻尿、2の細菌尿、3の残尿感はいずれも下部尿路感染である膀胱炎でも腎盂腎炎でも認められ、両者の鑑別には用いられない。
妊婦は子宮による尿管圧迫と黄体ホルモンによる尿管平滑筋弛緩で右側に水腎症傾向を生じ、腎盂腎炎を起こしやすい。
腎盂腎炎は早産・敗血症のリスクとなるため、発熱と叩打痛を見逃さず速やかに抗菌薬投与へつなぐ判断が重要である。まとめて解く
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