第103回 助産師国家試験 午後問105
Aさん(34歳、初妊婦)。
産婦人科に通院し、妊婦健康診査を受けていた。
妊娠30週0日に規則的な子宮収縮を自覚して来院し、緊急入院となった。
バイタルサインは、体温38.0℃、呼吸数24/分、脈拍100/分、血圧130/80mmHg。
胎児心拍数モニタリングで胎児心拍基線170bpmであった。
内診所見では、頭位、子宮口2cm開大、未破水。
腟分泌物に少量血液が混じっており、悪臭を伴っていた。
血液検査は、白血球数18,000/μL、CRP3.0mg/dL。
尿検査では尿混濁はなく、尿蛋白(-)、尿糖(-)であった。
児は NICU に入院となり、保育器内で人工呼吸器管理、輸液管理が行われている。
分娩後6時間、A さんは会陰切開部の創部痛のため非ステロイド性消炎鎮痛薬を使用しており、車椅子で児の面会のために NICU を訪れた。
A さんは「赤ちゃんが心配です」と話し、涙を流している。
助産師の A さんへの声かけで正しいのはどれか。
正答2
解説
正解は2。
NICUの早産児面会では母親の不安と児への愛着促進のため、「両手で児を包み込む(hand hugging、ホールディング)」を促す。
母親の手の温もりは児の安心と母子愛着形成に有効で、母親自身の自己効力感も支える。
1の「ご主人から聞いて」は母親の主体的関与を阻害、3の「大きな声で呼びかけ」は早産児の音刺激ストレスとなり不適、4のNSAIDs使用中の搾乳禁止は誤り(NSAIDs少量は授乳可能)。
ファミリーセンタードケア(FCC)とディベロップメンタルケアの原則に沿い、面会・タッチ・カンガルーケア・搾乳母乳投与を段階的に進める。
助産師は親役割獲得を促す環境と心理的支援を提供する。まとめて解く
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