正答1
解説
正解は1です。
翼状肩甲とは、肩甲骨の内側縁が胸郭から浮き上がり、背中から翼のように突出する状態です。
肩甲骨を胸郭に押しつけて保持する筋が働かなくなると起こります。
【選択肢別解説】
1:○ 前鋸筋は第1〜9肋骨から起こり、肩甲骨内側縁に停止して肩甲骨を胸郭に密着させます。
支配神経の長胸神経が麻痺すると、腕を前に押し出したときに翼状肩甲が目立ちます。
2:× 菱形筋は肩甲骨を内上方へ引き寄せる筋で、肩甲背神経に支配されます。
典型的な翼状肩甲の原因筋ではありません。
3:× 鎖骨下筋は第1肋骨から鎖骨の下面に付き、鎖骨を下内方へ引いて胸鎖関節を安定させます。
肩甲骨の保持には関与しません。
4:× 胸鎖乳突筋は胸骨と鎖骨から乳様突起に付き、頸部の回旋や屈曲に働きます。
肩甲骨には付着しないため、翼状肩甲とは無関係です。
【ポイント】
長胸神経は第5〜7頸神経から出て、胸郭の側面を下行します。
重い荷物を肩にかけるなどの圧迫で麻痺しやすく、壁を押す動作で翼状肩甲を確認します。