正答2
解説
正解は2です。
ある物質のクリアランスは、その物質を1分間に完全に取り除いたとみなせる血漿量です。
糸球体でろ過され、尿細管で再吸収も分泌もされない物質のクリアランスは、糸球体ろ過量(GFR)と一致します。
【選択肢別解説】
1:× 尿素は糸球体でろ過されたあと、尿細管で一部が再吸収されます。
そのためクリアランスはGFRより小さくなり、正確な指標にはなりません。
2:○ イヌリンは、糸球体で自由にろ過され、尿細管で再吸収も分泌もされない多糖類です。
そのクリアランスはGFRに等しく、GFRの指標として用いられます。
3:× グルコースは、正常では近位尿細管でほぼすべて再吸収されます。
クリアランスはほぼ0となり、GFRの指標にはなりません。
4:× パラアミノ馬尿酸は、ろ過に加えて尿細管で分泌され、腎臓を1回通過するとほぼすべて除かれます。
そのクリアランスは腎血漿流量の指標です。
【ポイント】
臨床では、イヌリンの代わりにクレアチニンのクリアランスがGFRの目安として広く使われます。
GFRの指標はイヌリン、腎血漿流量の指標はパラアミノ馬尿酸と対比して覚えます。