正答2
解説
正解は2です。
食道静脈瘤は、門脈圧が高くなった(門脈圧亢進症)ために、食道の粘膜下の静脈がこぶ状に拡張したものです。
門脈の血液が肝臓を通れなくなり、側副血行路として食道の静脈に流れ込むことで生じます。
【選択肢別解説】
1:× 膵炎は、通常は食道静脈瘤の原因になりません。
膵炎の主な症状は、上腹部から背部への強い痛みと血中アミラーゼの上昇です。
2:○ 肝硬変は食道静脈瘤をきたす代表的な疾患です。
肝臓が線維化して硬くなると、門脈の血液が肝臓を流れにくくなり、門脈圧が上昇します。
破裂すると大量の吐血を起こし、命に関わります。
3:× 胆石症は食道静脈瘤の原因になりません。
胆石症の主な症状は、右季肋部の痛み(胆石発作)や黄疸です。
4:× 逆流性食道炎は食道静脈瘤の原因になりません。
胃酸の逆流で食道粘膜に炎症が起こる疾患で、胸やけや呑酸が主な症状です。
【ポイント】
門脈圧亢進症の三大側副血行路は、食道静脈瘤、腹壁静脈の怒張(メドゥーサの頭)、痔核です。
肝硬変ではこのほか、脾腫、腹水、黄疸、クモ状血管腫、手掌紅斑などがみられます。