正答1
解説
正解は1です。
外科的感染症について、創の処置、真菌症、破傷風の症状、カテーテル感染の治療が問われています。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:○ 猫咬傷では一次縫合を行いません。
猫の牙は細く鋭いため傷が深く、口腔内のパスツレラ菌などが奥まで入り込み、感染を起こしやすいからです。
十分に洗浄して開放創のまま管理し、抗菌薬を投与するのが原則です。
2:× 肺アスペルギルス症では菌球形成がみられるので、記述は正しいです。
結核の治った後の空洞などにアスペルギルス(真菌)が増殖し、菌糸の塊である菌球(アスペルギローマ)を作ります。
3:× 破傷風による感染では開口障害がみられるので、記述は正しいです。
破傷風菌の毒素により筋が強く収縮し、咬筋のけいれんで口が開きにくくなる牙関緊急が初期症状として現れます。
4:× 真菌のIVH(中心静脈栄養)カテーテル感染では抗真菌薬の全身投与を行うので、記述は正しいです。
カンジダなどによるカテーテル感染では、カテーテルを抜去したうえで抗真菌薬を全身投与します。
【ポイント】
動物咬傷やひどく汚染された創は、感染の危険が高いため一次縫合を避けるのが原則です。
破傷風は「土で汚れた傷、開口障害、痙笑、後弓反張」と覚えましょう。