正答1
解説
正解は1です。
静脈血栓塞栓症は、深部静脈血栓症と、その血栓が肺に飛ぶ肺血栓塞栓症をまとめた呼び方です。
血流の停滞、血管内皮の障害、血液凝固能の亢進の3つが発生の要因となります。
【選択肢別解説】
1:○ 上肢手術は静脈血栓塞栓症のリスクが低いです。
下肢の静脈には直接影響せず、術後の安静期間も短いためです。
2:× 人工股関節手術は静脈血栓塞栓症のリスクが高い手術です。
下肢の静脈の損傷や圧迫、術後の安静で血栓ができやすくなります。
3:× 大腿骨骨折手術は静脈血栓塞栓症のリスクが高い手術です。
骨折による静脈の損傷や、高齢者の長期の臥床が重なります。
4:× 多発外傷は静脈血栓塞栓症のリスクが高い状態です。
血管の損傷、凝固能の亢進、長期の臥床が重なるためです。
【ポイント】
人工股関節置換術、人工膝関節置換術、股関節骨折手術は、静脈血栓塞栓症の最も高いリスク群に入ります。
予防には、早期離床、足関節の運動、弾性ストッキング、間欠的空気圧迫法、抗凝固薬を用います。