25歳の男性。
オートバイ事故で頸椎を損傷した。
三角筋、上腕二頭筋は徒手筋力検査で両側5、手関節伸展は右1、左2である。
下肢運動機能は全廃している。
この患者の残存機能の髄節はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
頸髄損傷では、筋力が保たれている最も下の髄節を残存機能レベルとします。
主要な筋の支配髄節は、三角筋と上腕二頭筋がC5、手関節伸筋がC6、上腕三頭筋がC7です。
【選択肢別解説】
1:× 第4頸髄節までの残存では、三角筋や上腕二頭筋はほとんど働きません。
本例はこれらがMMT5なので、C4より下まで機能が残っています。
2:○ C5支配の三角筋と上腕二頭筋は両側ともMMT5で、正常に働いています。
一方、C6支配の手関節伸展は右1・左2と抗重力運動ができないため、残存機能レベルは第5頸髄節です。
3:× 第6頸髄節まで残存していれば、手関節伸展は重力に抗して動かせる(MMT3以上)はずです。
本例は右1・左2なので、C6は残存していません。
4:× 第7頸髄節まで残存していれば、手関節伸展に加えて肘の伸展も可能になります。
本例は手関節伸展も不十分なので、C7は残存していません。
【ポイント】
残存レベルの判定では、その髄節の主要な筋がMMT3以上で、それより上の髄節が正常であることを目安にします。
C5残存では肩と肘の屈曲は可能ですが、手関節の自力での伸展ができません。