正答3
解説
正解は3です。
肺塞栓症は、静脈内でできた血栓がはがれて右心系を通り、肺動脈を詰まらせる病気です。
したがって原因となる血栓は、体循環の静脈、とくに下肢や骨盤の深部静脈で形成されます。
【選択肢別解説】
1:× 大動脈瘤の血栓は肺塞栓症の原因になりません。
動脈側の血栓が飛ぶと、肺ではなく下肢や腹部臓器の動脈を詰まらせます。
2:× 左心耳の血栓は肺塞栓症の原因になりません。
左心系の血栓は大動脈へ流れるため、脳梗塞などの全身の動脈塞栓症を起こします。
3:○ 大腿静脈は肺塞栓症の原因となる血栓ができる部位です。
下肢の深部静脈血栓が遊離すると、下大静脈から右心房・右心室を経て肺動脈に詰まるためです。
4:× 肺静脈の血栓は肺塞栓症の原因になりません。
肺静脈は肺から左心房へ戻る血管なので、その血栓は左心系から全身の動脈へ流れます。
【ポイント】
深部静脈血栓症と肺塞栓症はまとめて静脈血栓塞栓症と呼ばれます。
長時間の安静や手術後、長距離の移動(エコノミークラス症候群)が危険因子です。