22歳の女性。
バスケットボールの試合でジャンプシュート時、体幹を捻りながら着地した瞬間に右膝が崩れ断裂音を自覚した。
膝関節屈曲制限と荷重不能で試合続行は不可能であった。
考えられる靱帯損傷はどれか。
正答3
解説
正解は3です。
バスケットボールの着地動作で受傷した膝の靱帯損傷を判断する問題です。
ジャンプの着地で体幹を捻ると、膝は軽度屈曲位で外反・下腿内旋を強制されやすくなります。
膝が崩れる感覚と断裂音は、靱帯の断裂を示す重要な訴えです。
【選択肢別解説】
1:× 内側側副靱帯損傷は、膝の外側からタックルなどを受けて外反を強制されて起こります。
断裂音や膝崩れを伴うことは少なく、本例のような接触のない着地での典型例ではありません。
2:× 外側側副靱帯損傷は、膝に内反を強制されて起こります。
単独損傷はまれで、本例の受傷機転とは一致しません。
3:○ 前十字靱帯損傷が考えられます。
ジャンプの着地や急な方向転換など、接触のない動作で起こるのが典型です。
断裂音(ポップ音)と膝崩れを自覚し、関節内血腫で屈曲制限と荷重困難が生じます。
女性の競技者に多いことも特徴です。
4:× 後十字靱帯損傷は、膝屈曲位で脛骨の前面を強く打つダッシュボード損傷などで起こります。
着地で体幹を捻る受傷機転とは一致しません。
【ポイント】
非接触の着地・方向転換で断裂音と膝崩れを伴えば、前十字靱帯損傷を第一に疑います。
検査はラックマンテストと前方引き出しテストが代表的です。