正答4
解説
正解は4です。
図は腰神経叢の模式図で、上方に第12肋骨と腸骨稜、下方に鼠径靱帯と寛骨が描かれています。
1は最上部で第12肋骨のすぐ下に沿って外側へ走る枝、2は鼠径靱帯の外側端付近をくぐる枝、3は鼠径靱帯の中央付近をくぐる太い枝、4は寛骨の閉鎖孔を通り抜ける枝です。
大腿内転筋群を支配するのは、閉鎖孔を通る閉鎖神経です。
【選択肢別解説】
1:× 1は第12肋骨の下縁に沿って走る肋下神経(第12胸神経の前枝)です。
その下で腸骨稜の上を走る2本が腸骨下腹神経と腸骨鼠径神経で、いずれも腹壁の筋と皮膚に分布します。
内転筋群は支配しません。
2:× 2は上前腸骨棘の近くで鼠径靱帯をくぐる外側大腿皮神経です。
大腿外側の皮膚感覚を担う感覚神経で、筋は支配しません。
3:× 3は鼠径靱帯の下を通って大腿前面へ出る大腿神経です。
大腿四頭筋や縫工筋などを支配し、内転筋群は支配しません。
4:○ 4は閉鎖孔を通って大腿内側へ出る閉鎖神経です。
長内転筋・短内転筋・大内転筋・薄筋などの大腿内転筋群を支配します。
【ポイント】
大腿の筋の支配は「前面は大腿神経、内側は閉鎖神経、後面は坐骨神経」と区画で覚えます。
大内転筋は閉鎖神経に加えて坐骨神経(脛骨神経部)の支配も受けます。