正答4
解説
正解は4です。
顎関節脱臼は前方脱臼が大部分で、口内法(ヒポクラテス法)や口外法で整復します。
整復時の術者の位置、手の当て方、整復後の処置が問われています。
【選択肢別解説】
1:× ヒポクラテス法では、術者は座位の患者の後方ではなく前方に位置します。
両母指を口の中に入れて下顎の臼歯部に当て、下方へ押し下げてから後方へ押し込んで整復します。
2:× 口外法では、母指をオトガイ部ではなく、口の外から頬を介して下顎骨の筋突起付近に当てて押し下げます。
オトガイ部は口外法で母指球を当てる部位ではありません。
3:× 整復の妨げになるのは咀嚼筋の緊張です。
発声を禁じる指示は標準的な手技に含まれず、患者に力を抜かせて咀嚼筋の緊張を除くことが大切です。
4:○ 整復直後は再脱臼しやすいため、オトガイ部を把持して下顎を押し上げ、口を閉じた状態を保ちます。
その後は提顎帯などで固定し、大きく口を開けないよう指導します。
【ポイント】
前方脱臼の整復は、下顎を下方へ押し下げて下顎頭を関節結節の下へ移し、次に後方へ押し込むのが基本です。
口内法では母指を噛まれないよう、ガーゼなどで保護します。