9歳の男児。
公園の遊具からジャンプし、着地に失敗して手を衝いて転倒した。
自宅に帰ったところ、肘から前腕にかけて腫れてきたので来所した。
尺骨骨幹部に著明な圧痛がみられ、肘の屈伸運動は可能であったが、前腕の回内回外はできなかった。
考えられるのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・4
解説
正解は1と4です。
9歳で手を衝いて転倒し、尺骨骨幹部に圧痛があり、前腕の回内・回外ができません。
尺骨骨幹部骨折に橈骨頭脱臼を合併したモンテギア骨折が考えられます。
【選択肢別解説】
1:○ モンテギア骨折では橈骨頭が脱臼します。
小児では手を衝いて肘が伸展する伸展型が多く、橈骨頭は前方へ脱臼します。
脱臼した橈骨頭のため、前腕の回内・回外が障害されます。
2:× 圧痛があるのは尺骨骨幹部であり、橈骨骨幹部骨折を示す所見はありません。
橈骨骨幹部骨折に遠位橈尺関節の脱臼を伴うものはガレアジ骨折です。
3:× 尺骨頭脱臼(遠位橈尺関節脱臼)は、橈骨骨幹部骨折に合併するガレアジ骨折の構成要素です。
本例のような尺骨骨幹部骨折に伴うものではありません。
4:○ 尺骨骨幹部に著明な圧痛があることから、尺骨骨幹部骨折が考えられます。
これがモンテギア骨折のもう一つの構成要素です。
【ポイント】
モンテギア骨折では、尺骨の骨折に目を奪われて橈骨頭脱臼を見逃しやすいので注意します。
橈骨頭脱臼に伴い、後骨間神経麻痺を合併することがあります。