41歳の男性。
ソフトボールの試合中に遠投した際、右肩に鋭い痛みを感じて負傷退場した。
氷で冷やし安静にしていたところ痛みは緩和したが、また痛みが増してきたので翌日来所した。
肩部の腫脹はみられないが肩峰下部に圧痛がみられ、肩関節外転が制限されている。
陽性となる検査法はどれか。
正答4
解説
正解は4です。
41歳で遠投時に肩の鋭い痛みを生じ、肩峰下部の圧痛と外転制限がみられます。
中高年の腱板(主に棘上筋腱)断裂が考えられます。
腱板断裂を調べる検査を選ぶ問題です。
【選択肢別解説】
1:× ライトテストは胸郭出口症候群の検査です。
肩関節を外転・外旋させて橈骨動脈の拍動が弱まるかをみるもので、腱板断裂の検査ではありません。
2:× サルカスサインは肩関節の下方不安定性の検査です。
上肢を下方に牽引して肩峰の下に陥凹ができれば陽性で、動揺性肩関節などでみられます。
3:× ヤーガソンテストは上腕二頭筋長頭腱炎の検査です。
肘90度屈曲位で前腕の回外に抵抗を加え、結節間溝部に痛みが出れば陽性です。
4:○ ドロップアームサインは、他動的に外転させた上肢を保持させ、ゆっくり下ろさせる検査です。
腱板が断裂していると外転位を保てず腕が落下するため、陽性となります。
【ポイント】
腱板断裂では、ドロップアームサインのほかに有痛弧徴候や棘上筋テストも用いられます。
腫脹がなくても、肩峰下の圧痛と挙上障害があれば腱板損傷を疑います。