正答2
解説
正解は2です。
図は腹部の正面像で、臍を中心として上下・左右に放射状に広がる、蛇行した静脈が描かれています。
これは「メドゥーサの頭」と呼ばれる腹壁静脈の怒張で、門脈圧亢進症の所見です。
門脈の血流が肝臓を通りにくくなると、臍周囲の静脈を通る側副血行路が発達して浮き出てきます。
【選択肢別解説】
1:× 妊娠ではこのような静脈拡張はみられません。
妊娠では腹部の皮膚線条(妊娠線)や正中線の色素沈着がみられます。
2:○ 肝硬変で図のような静脈拡張がみられます。
肝臓の線維化で門脈圧が上がり、臍周囲の側副血行路が拡張して放射状に怒張します。
3:× 慢性膵炎ではこのような静脈拡張はみられません。
慢性膵炎では上腹部痛や脂肪便、糖尿病などがみられます。
4:× クッシング症候群ではこのような静脈拡張はみられません。
クッシング症候群では中心性肥満や、腹部の赤紫色の皮膚線条が特徴です。
【ポイント】
門脈圧亢進症の側副血行路として、食道静脈瘤、腹壁静脈の怒張、痔核が重要です。
食道静脈瘤の破裂は大量吐血を起こし、肝硬変の重大な合併症です。